No.1214 バイオニクル２ メトロ・ヌイの伝説

　レゴ・テクニックのＳＦフィギュア系シリーズ、『バイオニクル』その第三期とでも言うべき『トーア・メトロ』達の闘いを描くSFファンタジーＣＧアニメーション。

　はっきり言ってこの『バイオニクル２　メトロ・ヌイの伝説』は前作『バイオニクル・ザ・ム－ビー　マスク・オブ・ライト』より内容が落ちる。

　それは設定とストーリーの構造的に７５分に収まりきらないストーリーを無理矢理縮めているという事（主人公がが６人と多すぎるのだ。TVシリーズならもっとうまく行った筈）、そして演出上の問題だ。

　一言で言えば、戦士“トーア”となる６人の主人公達が成長し覚醒する話なのだが、覚醒の萌芽として未来を幻視する主人公トーア・ワカマは、それに悩んでしまうのだ。「なんで僕はこんな幻を見ちゃうんだろう」それは悩める主人公というＭＡＮＧＡの悪影響なのか？方向性が違うぞ！

　ファンタジーの文脈で語るべきストーリーであるにもかかわらず６人の戦士達はあまりにも現代の少年少女過ぎる上、無駄なギャグが多く（緑のトーアがギャグ担当）、なんなのかなぁと首をひねるところが多い、多すぎ。

　それとレゴとしては、マトランのカノイ（マスク）を勝手に作ってないか？製品にないカノイを出しちゃダメでしょ。そして重要アイテムカノカディスクとカノイの関係等も書き込み不足でさっぱりわからない。ＣＧの出来はそこそこだが、時たまあぁここは手を抜いたなと思うところも多々で星は★★☆☆☆しかあげられない。

　制作はレゴで、配給はミラマックス。しかしディズニー作品の予告を収録しているのでディズニー作品だと思っている人が多いようだが違うよ。

バイオニクルについて詳しく知りたい人は公式サイトに行きましょう。

ブエナビスタ ホーム エンタテイメント 2800円（税別）

タグ：LEGO BIONICLE ★★☆☆☆