No.1115 三匹荒野を行く

　原題 『The Incredible Journey』 1963年のディズニー映画。飼い主を求めてカナダから320キロもの道のりを旅する三匹（老ブルテリアのボジャー、若いラブラドールレトリバーのルーア、シャム猫のテーオ）の冒険物語。
　3匹の動物が主人公の半分ドキュメンタリー風の作品である。カナダの大自然を背景に三匹の演技いや三匹への演出はなかなか良い。犬猫は無言だが、ナレーションがそれを補っている。テーオが川に流されたシーンの緊迫感はなかなかのもの。ラストは予定調和的で「なめてんのかてめぇ」と、思わないでもないが、実話だからしょうがない。作品としては★★★★を与えてもいいような気がする。

　90年代に『奇跡の旅』そして続編『奇跡の旅２』として本家ディズニーがリメイクした（動物に喋らせることでマヌケ度というか幼児度があがった作品だが、ロバート・ヘイズがお父ちゃん役で出ているので全てを許したい。）ことが有名だが、実はこの映画のリメイクがもう一作ある。そう、日本が誇るフジテレビジョン製作ムツゴロウ監督の『子猫物語』だ。

　1986年の『子猫物語』と、本作の類似点は多い。というよりは、本作から人間を抜いたのが『子猫物語』と言えるのではないか。ナレーションに露口茂を起用したのも本作の日本語版ナレーション久米明を意識しての事だ。絶対そうなのだ。間違いない！！！（キチガイの目で）

　それを証明するために毎回『子猫物語』のDVDを観ようと努力するのだが、どうしてもメニューよりも先に行けない。何かが俺を押しとどめるのだ。…困った物だ。

ブエナビスタ ホーム エンタテイメント

　久しぶりに見直したけど、今じゃ作れない（動物の虐待で）映画だなぁ。「子猫物語」もその虐待っぷりを忠実に踏襲している映画である意味立派だね。

三匹荒野を行く

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/02/22
• メディア: DVD

子猫物語

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2001/11/21
• メディア: DVD

タグ：ディズニー 動物映画 ★★★★☆

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by StepPam (2019-06-29 11:37)