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No.1335 Yellow Emmanuelle [DVD]

 日本未公開のイタリア/香港合作映画、伊語題はIl Mondo dei sensi di Emy Wong(エミー・ウォングの心の世界)。

 ストーリーは香港が舞台。日航のイギリス人パイロットジョージは、夜の香港で喧嘩に巻き込まれ、入院する羽目になる。ジョージはそこで女医エミー出会い恋に落ちる。エミーには中国shakaiの因習に則ったいいなづけがいたが、ジョージはエミーと父親を説得、エミーと結婚の約束を交わす。新居の飾り付けなどをするラブラブの二人。

 しかし結婚前、所用でイギリスに戻ったジョージは、突然地上勤務に廻され、香港はおろか飛行機にも乗れなくなる。香港に国際電話をかけてもエミーと連絡は取れない。連絡が取れないのは香港側も同じ、心配になったエミーはJALのスチュワーデスヘレン(過去にジョージと肉体関係あり。演ずるは若きチチョリーナ)にジョージの消息を聞く。しかしヘレンの口から出た言葉は「ジョージはオーストラリアの大富豪の娘と結婚する事になっている」という衝撃的なものだった。

 あまりのショックに断崖から飛び降り、自殺しようとするエミーだったが、すんでのところで通りすがりの男に救われる。しかし、その男はエミーをレイプし、あげくに「このマグロ女!」と罵るのだった。

 男に逃げられレイプされた上マグロ呼ばわりされ、ヤケクソになったエミーは、中国の性の秘術を手に入れるために≪ホーの穴≫とでも言うべき街娼の養成所に入り、街に立つ。(医者なのになぁ)

 その頃、香港と全く連絡が取れないことに業を煮やしたジョージは、仕事をおっぽり出して無理矢理香港へと渡る。しかし病院にも実家にもエミーの姿はなかった。

 エミーの姿を求めあてどなく香港の街をさまようジョージは、果たしてエミーの姿を香港の新大久保で発見する。再開に喜ぶジョージだったが、エミーの顔は浮かない。顔が「あたいは汚れちまった女よ」と言っている。祝杯を揚げようとレストランに入る二人だったが、そこにはエミーの常連がいた。「その女はホーだ」と真実を語る常連。「ホー、そうかい」と、怒ったジョージは常連を叩きのめすが、逆に自分が倒れてしまう。

 ここで観客に衝撃の真実が明かされる。実はジョージは「次に飛行機に乗ったら死ぬ病」で、二人の仲を引き裂いたのはその事実を知っていたJAL上層部だったのだ。ヘレンのウソも演技だったのである。エミーはその事実を知り号泣する。

 もちろん飛行機に乗っちゃったジョージは助からない。ジョージ本人への告知をせぬまま二人だけの結婚式を行われ、幸せの中でジョージは息を引き取る。そしてエミーもナイフでその後を追うのだった。

 エマニエル版「愛と死を見つめて」とでも言いたくなるような大悲劇。ちょっと傾向は違うが、エマニエル映画に於いて必要とされる外国のエキゾチックな風俗奔放な性の解放という要素はきちんと描かれており、エマニエルを名乗る資格は有している。ただ、奔放な性の解放と言うほど主人公がオージーな性格でないのでその点が不満か。意外性は★★★★★★だが。映画としては★★★☆☆。 音楽はダルでちょっといい。

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