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No.1371 The Invisible Man: The Legacy Collection [DVD]

 ユニバーサル・モンスターレガシーコレクションの一。ユニバーサルの【透明人間】シリーズ全5作を完全収録。日本版を待っても埒があかないので輸入した。同様に、【ミイラ】と【大アマゾンの半魚人】もアメリカではきちんとレガシー化されているので、欲しい方は輸入。

 【透明人間】シリーズは、H.G.ウェルズの小説を原作とした第一作『透明人間』を含め全5作が作られているが、第一作を除いて全て非輸入である。これは製作時期(第二次世界大戦)もあるだろうが、回を追う毎に透明人間特有の一人芝居性が上がってきた(つまり出来がしょっぱくなってきた)こと、和製の類似作品の存在の為ではないかと思われる。だがしかし、鬼才カート・シオドマク先生の溢れる想像力により編み出された娯楽性の高いストーリーは今でも充分に楽しめるものである。(と思う!多分!)

 収録作品は以下の通り:

 『透明人間 The Invisible Man』(1933) 原作のほぼ忠実な映画化作品。冬の最中イギリスの片田舎にある一軒の安宿に現れた客は全身を包帯で厚く覆っていた。自ら発明した透明薬の実験体となった彼は、薬の副作用で狂気に蝕まれていく…。 主演にもかかわらず顔が出ないという特殊な役柄に挑戦したクロード・レインズが、演技を認められスターとなった事でも有名な作品だ。透明人間が、気の弱い奴を脅して使役に使うというフォーマットは第一作から。と言うか原作にあるよな。

 『透明人間の逆襲 The Invisible Man Returns』(1940) 以降邦題は適当。前作の7年後に作られた続編。無実の罪を着せられた男が透明人間となり、真犯人(ヴィンセント・プライス)を追いつめる復讐譚。前作との関連はない。天才カート・シオドマクは、この作品で、輸血すると、透明が治るという新設定を発明した。

 『透明女 The Invisible Woman』(1940) タイトルをみればわかるとは思うが、コメディである。市井の天才科学者(ジョン・バリモア)の開発した透明装置にかかったマネキンガールが起こす騒動を描く。

 『透明スパイ Invisible Agent』(1942) アメリカ青年が祖父が発明した透明薬を使ってベルリンに潜入、ナチスを翻弄するという時代を色濃く映すコメディチックな英雄譚。ドイツのスパイに、あぁやっぱりのピーター・ローレ。コールドクリームを塗って姿を現す透明人間は、東宝の透明人間(1954)に影響を?

 『透明人間の復讐 The Invisible Man's Revenge』(1944) 第一作に回帰した犯罪物である。脚本は、天才カート・シオドマク先生がではないが、【輸血】設定を使用している点と、輸血の途中で半透明人間になると言うアイディアは面白く。また『アメリカン・パロディ・シアター』の『透明人間の息子』でのダーツのエピソードはこの作品のパロディ。ちなみに映画史上、一番情け無い死に方をする透明人間だと思われる。(犬に噛まれて死ぬ)

 ディスク仕様は、旧版と同じ仕様の第一作『透明人間』と、もう一枚の両面に残りの四本をつっこむという少し乱暴な2枚組。ケースがブック型のデジパックで割とセンスがいい。(レガシーシリーズ共通の仕様のようだ。) まぁ、すこし小さいので、雑につっこんだリーフが折れ曲がっていたが、そんなことを気にしていたらDVDなど輸入できないのである。★★★★★

 ユニバーサルモンスターのフィルモグラフィーは、『ユニバーサルモンスター映画リスト』参照のこと。

UNIVERSAL


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EllGumn

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by EllGumn (2019-06-18 19:16) 

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